自宅サーバーを Amazon Lightsail に移行した話

自宅サーバーの AWS 移行をずっと検討していたのですが、EC2/EBS だとコスト的に厳しく、何度も検討はするものの断念していました。先日、Amazon Lightsail の存在を知り、早速、移行の再検討を開始したところ、どうやら、自宅サーバーのために契約している固定IP料金並みの値段(3.5 USD-5 USD)で、1カ月運用できる模様。これはやってみない手はない。

https://aws.amazon.com/jp/lightsail/

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Lightsail 移行で気にしたこと

自宅サーバーを Lightsail に移行するにあたり気にしたポイントがいくつかあります。

  • EC2 の T系インスタンスと同じで、ベースライン CPU パフォーマンス が存在
  • 通信量(定額の通信量を超えないか)
  • メールサーバーが立てられるか(AWS の outbound port 25 blocking の解除 )

ベースライン CPU パフォーマンス

うちのサイトは、現状 4万PV/月 いくかいかないくらいです。自宅サーバーで sar を確認、CPU使用率とメモリ利用量を調査したところ、CPU的には 5% 程度の使用率で推移しており、問題なしと判断。メモリに関しては一番安い 3.5 USD だと少しメモリがきついかもしれませんが、ディスクは SSD なのでスワップを設定すれば問題なさそう。

通信量

この問題は、一番最初に解決できた。契約プロバイダで契約回線の上り下りの通信量を表示できた。これによると、上り下りの合計で、600GB 未満、日々の Youtube や Prime Video なんかも含んでいるのでまず問題なし(一番安い 3.5 USD の Lightsail でも、1TB 利用可能)。

気を付けないといけないのは、EC2では、下り(AWSから出る)データだけにコストがかかるが、Lightsail の通信量の計算では上り下りの合計である点

メールサーバーの構築

これが一番苦労しました。公式の情報 によれば、E メール送信制限解除申請フォーム から解除可能なことはわかったのですが、EC2で解除申請している方の英文を参考 EC2 ではなく、Lightsail であることを記載(ここ参考)し、2度ほど申請するも、以下のようなテンプレ回答で申請が許可されません。

Thank you for submitting your request to have the email sending limit removed from your account and/or for an rDNS update.

This account, or those linked to it, have been identified as having at least one of the following:
* A history of violations of the AWS Acceptable Use Policy
* A history of being not consistently in good standing with billing
* Not provided a valid/clear use case to warrant sending mail from EC2

そもそも、現在、無料期間中(作ったばかりのAWSアカウント)であることを伝え、アカウントが規約違反していたり、支払いに違反している可能性はない旨を伝え、無料期間中にはこの解除申請ができないのか、それとも申請理由に問題があるのかを尋ねる文章を送ったたところ、設定を解除する旨のメールが送られてきた。(やったぁー!)

もしかしたら、支払いのないアカウントだと一律このような文章が送られてくるのかもしれません。確かに、スパマーからすると、試用期間中にやりたい放題して去っていくこともできますからね。

AWS 移行を考えていて、メールサーバーの移行検証が、E メール送信制限の解除申請でうまく進んでいない!という方の参考になればと思いこの情報を公開していますが、送った文章に関しては、私の英語が拙すぎるのと、スパマーにコピペで利用されることを懸念して、ここに公開するのは控えておきます。

もし、英文でやり取りするのが面倒くさければ、試用期間が終わってから(支払いが始まって)、再度解除申請を出してみと意外とすんなり通るかもしれません。もしくは、スナップショットなどを作って、S3 の料金を発生させてしまうのもありかもしれません。