2026/05/03~2026/05/09 振り返り

今週のマーケット要約

  • 今週のマーケットは「アメリカ・イラン和平交渉の進展と停滞」と「強い企業決算(特にテック)」の二つのテーマが交錯した週であった。
  • 転機となったのは水曜(05/06)で、Axiosがイランとの核合意交渉接近を報じ、S&P500とNASDAQでそれぞれ最高値を更新。トランプ政権が「Project Freedom」(ホルムズ海峡の護送作戦)を一時停止したことで原油が急落した。しかし(05/07〜08)、米・イランがホルムズ海峡で交戦し、停戦合意の脆弱性が改めて露呈、原油は再び上昇した。
  • 金融政策面では前週(04/29)にFOMCが政策金利を3.50〜3.75%に据え置いたが、1992年以来最多となる4名の反対票が出るという異例の分裂が続いている。

今週の主導アセット(Market Drivers)

アメリカ・イラン和平交渉の進展と再緊張

イランが実効的にホルムズ海峡を封鎖しており、約1日あたり1,300万バレルの供給がひっ迫している状態。和平期待が出ると原油急落・株高・金利低下、交戦ニュースで逆回転という、ヘッドライン主導の相場が続いた。

WTI原油:

S&P500:

テック企業の強い決算とAI関連の投資拡大

強い企業決算(特にテック)がNASDAQの週間+4.5%を牽引した。AMD、Alphabetなどが予想を上回る決算を発表。

週間パフォーマンス表

市場 前週末 今週末 週間騰落
S&P500 7,230 7,399 2.33%
NYダウ 49,499 49,609 0.22%
NASDAQ 25,114 26,247 4.51%
米10年債 4.378 4.36 -0.41%
日経平均 59,513 62,714 5.38%
TOPIX 3728.73 3829.48 2.70%
WTI原油 102.5 94.7 -7.63%
ゴールド 4627.0 4715.7 1.92%
DXY 98.2 97.8 -0.38%

S&P500、NASDAQはテック決算手動で大きく上昇、比べてNYダウは構成銘柄の業種差が影響し、大幅に出遅れた。日本株はゴールデンウィーク明けに米テック高を受けて、「値がさ・ハイテク系」が大きく動いたため日経平均は急反発したが、日経平均と比べTOPIXはマイルドな動きとなった。

日経平均(価格加重平均)とTOPIX(時価総額加重平均)では指数計算方式の違いを背景に、値がさハイテク株の上昇が日経平均に集中的に寄与した。

市場センチメント

VIXは週を通じて16〜18台で推移。05/05の上昇は医薬品100%関税発表やSection 122移行の詳細判明を受けた一時的な不安が背景にある。ただし全体として低水準を維持し、ビッグテック好決算とFOMC通過が市場心理の急落を防いだ。
Fear & Greed 指数は、週を通じて「Greed」ゾーンで推移し、強い決算と和平期待が楽観センチメントを支えた。

 

来週のイベント

5月12日(火):米国消費者物価指数:

ヘッドラインCPIは前月比+0.6%、前年比+3.7%が市場予想。中東紛争によるエネルギー価格高騰が主因でホットな数値が見込まれる。

 

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