愛猫が尿路結石に!兆候と療養について紹介

うちは、野良の子猫を保護したことから猫を飼いだしました。保護した当初動物病院に連れて行って、獣医さんから話を聞いていたところ、水を飲まない猫は「腎臓病」や「尿路結石」になりやすいので水をよく飲ませるようにと注意を受けていました。うちの猫は、よく水を一気飲みしていたため、水は結構飲んでいる方だと勝手に安心していました。

しかし、尿路結石になって初めて調べてみたところ、うちの猫だと1日 250ml 位が適量の目安のようです。改めて計ってみたところ、120ml位しか飲んでいないようで、目安の半分ぐらいだったことが分かりました。(フードからも水分は取れるようですが、うちはドライフードなので、計算したところ 10ml 弱しかないようです。)

猫が1日当たりに飲むべき水の量は、体重 1kg あたり 50ml 位が目安

また、飼い始めたときから「尿路結石」に注意したフードをあたえようと、そのように銘打った商品を購入して与えていましたが、うちは庶民なので、高級ラインではありませんでした。

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尿路結石の兆候

最初に異変に気が付いたのは、猫がトイレから出てこなくなったこと。ずっとトイレで頑張っています。20分~30分は頑張っていました。最初は便秘かな?っと思いましたが毎日うんちは出ていました。最初のこの症状は、2・3日ほどでなくなりました。

しかし、数週間後またトイレから出てこなくなる症状が再発します。数日して治り、また同じようにこもり出す。トイレにこもる頻度が少しずつ増えていき、うちに3つある猫用トイレを次々にハシゴするようになりました

心配になり、獣医さんに電話をしてみたところ、見てもらうことになりました。当初はこの症状から「便秘なのかも」ということでお話をしたため、うんちが詰まっていないかの検査をされましたが、特に問題ないということ、念のため血液検査をし帰されました。

数日後、よっぽどトイレで頑張ったのか、猫が脱肛してしまいました。あまりのことに驚き、獣医さんに再度連れて行ったところ、ストルバイト尿路結石と診断されました。

うちの猫が、トイレにこもったり、トイレをハシゴするようになっていたのは、オシッコが出なくて困っていたようです。発見が早かったため、膀胱炎になっておらず、1回目の血液検査では見つからなかったようです。

療法食について

うちの猫が尿路結石になる前に食べていたフードに関しては、このブログで紹介はしません。ここでは「尿路結石」について調べ、私なりに理解した「尿路結石」で大切なフード選びの知識についてまとめようと思います。その前に、尿路結石は以下の2種類あるようです。

ストルバイト尿路結石

オシッコがアルカリ性に傾くとできやすいとされています。比較的若い猫に多いようで、療法食による治療(尿の中に溶かして排出)が可能です。マグネシウム・リン酸・アンモニアが主成分。

シュウ酸カルシウム尿路結石

オシッコが酸性に傾くとできやすいとされています。比較的高齢の猫に多いようで、療法食で結石を溶かすことはできず、結石は手術で摘出する必要があります。

どちらも、尿のpHバランスが崩れ、尿中にマグネシウム、リン、カルシウム分などのミネラル成分がることで結石ができやすくなります。ただし、どれも必須の栄養素なのでなくすわけにはいきません

このことを知ってすぐに、与えていたフードのマグネシウム量をチェックしたところ、0.12%とありました。猫の食いつきもよく、お気に入りのフードだったのですが、獣医さんからは再発するようならフードを変えるように指示がありました。

参考:

https://www.kao.co.jp/cat-health/disease/urolithiasis/

https://www.axa-direct.co.jp/pet/pet-ms/detail/9716/

獣医さんから療法食試供品を頂く

3種類のフードを試供品としていただきました。ヒルズ(Hill’s)の「尿ケア s/d」、「尿ケア c/d」、ロイヤルカナン(ROYAL CANIN)の「ユリナリーs/o」というものでした。療法食ではこの2つのメーカーが有名ラインだそうです。

ヒルズの「尿ケア s/d」とロイヤルカナンの「ユリナリーs/o」は、尿のphを調整(酸性に近く)して、ストルバイト尿石を溶解することを目的としているようです。「尿ケア c/d」は、ストルバイト尿石をできにくくし、膀胱炎のケアに使われるものだそうです。

帰って値段を調べたところ、どちらもかなり高級ラインです。今後のことを考えて困り果てていましたが、これは与え続けるものではなく、出来てしまった尿石を溶かすことが目的で、1か月ほど食べさせて効果があれば給与をストップするもののようです。体質でできやすい子の場合は、療法食を続ける場合もあるようです。

自己判断ではなく、獣医さんと相談しながら与えることが重要です。尿石の具合や膀胱炎の具合を見ながら、管理します。
療法食とは、獣医師の指導の下にストルバイト尿石の溶解治療を行っている猫に与えるフードで、科学的に効果が証明された治療用のフードのことです。必ず獣医師の指示で給与します。(別の疾患になるケースもあるようです。)

初日、ヒルズ(Hill’s)の「尿ケア s/d」の試供品で与えた際、よく食べたので 2週間分としてネット注文していたのですが、2日目から食べなくなってしまいました。うちが通っている獣医さんでは、療法食とほかのフードは混ぜて与えないという方針のようでしたが、あまりに食べなかったため、ネット検索してみたところ、フードメーカや他の獣医さんが書いているサイトには、元の餌と混ぜて割合を少しずつ変えて馴らしていくのが良いとも紹介されていました。

試しに混ぜて食べさせたところ、いい感じに療法食だけ残してしまいました(少しは食べていましたが、療法食は半分くらい残していました)。もう一つの試供品であるロイヤルカナンの「ユリナリーs/o」を与えたところ食べました。初日に速攻で注文したため、2つの療法食を買うことに・・。試供品をもらったら、ちゃんと猫の様子を見て試しましょう。

療法食はそれ単体で与えることで、尿のpHをコントロールし、ストルバイト尿石を溶解する科学的なデータがとられているフードですが、ほかのフードと混ぜた場合の効果やデータはありません。ないため、治療としてはお勧めできないいうのがうちの獣医さんの意見のようです。

無事に解決

いろいろ不安になり調べて、覚えたことをつらつらと記載しましたが、うちの猫の場合は、2週間ほどで完全に治ったようです。療法食は終わり、フードも自由に与えてよいといわれました。ただ、今まで与えていたフードはまた尿石ができるかもしれないとのこと。体調などもあるので、再度試してみて再発するようならフードを変えた方が良いといわれました。

うちは、金銭的に無理はできないので、マグネシウム含有量が0.12%の今のフードと、お値段が、2倍くらいするマグネシウム含有量が0.07%のフードを混ぜながら、様子を見ることにしました。あと人間の食べ物をおやつ感覚で少しだけあげていましたが、全面禁止となりました。

いまだにもらっていた食べ物を家族が食べていると欲しがって寄って来るので、かわいそうなことを覚えさせてしまったなと思っています。今から飼う人は絶対、人間の食べ物は共有しない方がいいと思います。