Re:ゼロから始める異世界生活 小説 の 要約・概要・ネタバレ4

今回はアニメ第一期から登場している、ロズワールについてアニメ第二期でとられるであろう行動についてのネタバレ&紹介をしていきたいと思います。第一期でも「キャラが濃く」「怪しい」のに「肝心なところにいない」存在だったロズワールですが、第二期への「伏線」がいくつかありました。この「伏線」はアニメ第二期で明らかになっていくとおもいます。これを知って第一期のアニメを見直すとなかなか面白いです。ニ期が始まる前に、見直してみてはどうでしょうか。

このサイトはWeb版のみで書籍版については触れていません。アニメの直接の原作となる書籍版小説は、読みやすく洗練されており、ところどころ変更されたイベント・追加されたイベントなどもあるようです。

今回の記事では、アニメ第一期のスクリーンショットを掲載しています。掲載したシーンは画像の下の出典を参照してください。

今回の記事は、Web版小説の第四章の後半(第四章 87,97,101,103,124B,125B,129,幕間 『鬼は外、道化二人は内』、『朝を前に』、『θその1』、『聖域の始まりと、崩壊の始まり』、『鏡に映るあなた』、『復讐から始まり』、『――俺を選べ』、『それぞれの歩み寄り』)でわかることを要約して記載しています。第四章 を順に要約する予定でしたが、全体を見えやすくするため、後半のロズワールの説明を先にだしておいたほうが良いと考えました。

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「福音書(完全版)」を持っている

出典:アニメ第1期 13話:玉座の間のワンシーン

実はロズワールはペテルギウスが持っていた「福音書」の「完全版」を持っています。そして、ロズワールもまたこの福音書に示された通りに行動しようとしています。さて、アニメ第一期ではロズワールが「ニヤッ」とするシーンがいくつか出てきます。あの笑みは、この「福音書」の通りにコトが進んでいるときに出ます。さらに、ロズワールはスバルが「やり直せる」力を持っていることも知っています。ただし、そのトリガーが「死」であることは知りません。

仮に「福音書」の通りに行かない場合、スバルに「やり直し」を行わせることで、「福音書」の記述に乗せる(戻す)ことができると知っているため、「福音書」の記述からシナリオがズレると、スバルを追い詰め「やり直し」をさせようとするのです。その際、「やり直し」た世界には自分自身はついていけない(存在しない)ことを知っており、別の世界のロズワールが目的を達成することに望みを託し、目的を達成できなかった自分は死んでも(消えても)よいとさえ考えています。

出典:アニメ第1期 14話:魔女教アーラム村襲撃のワンシーン

アニメ第一期にも、ロズワールが大事なシーンで不在になる場面がいくつかあります。見ているものからしても、ここにロズワールがいれば!と思うことがあったと思います。これらの「後手後手」に回ったように見える行動は、ロズワールにとっては「福音書」の記述に従ってコトが運ぶようにお膳立てした結果であり、これから起こるであろうことを全て知っており、スバルを鍛えることで自分の「目的」を達成するためにわざとやっていたのです。

「鬼の里」を襲撃させている?

出典:アニメ第1期 11話:鬼の里襲撃のワンシーン

アニメ第一期のレムの回想シーンで、「鬼の里」が襲撃された後、ラムが抱きかかえられているシーンがあります。このシーンに映るラムを抱きかかえる人物の服装に注目です。第一期放送中に「あれ?この服はロズワールじゃない?」と思った方も多かったのではないでしょうか。気づかなかった人、今一度見直してみるとよいです(スクショ右)。
ではなぜ、ロズワールが「鬼の里」が襲撃された際にいたのか?たまたま助けに入ったとも考えられないことはないです。私も第一期のアニメで「あれ?」と思った後、特に語られなかっただけで、ロズワールがラムとレムは助け出しその流れでロズワール邸のメイドとして奉公することになったのかなと思っていました。しかし、4章の終盤 のラムとロズワールの会話で分かるのですが、魔女教に「鬼の里」を襲撃させたのはロズワール自身だったのです。そしてラムとロズワールはその際にある契約をしたようです。その契約の内容は、

『ロズワールの所持する福音書の内容に記された通りに世界が歴史を刻む限り、ラムはロズワールに身命を賭して仕える。代わりに、福音書の記述を外れる時間が流れた場合、ラムはロズワールを好きにしてよい』

といったものです。これが角を失ったラムが故郷の仇であるロズワールを倒せる唯一の方法だったのでしょう。憎きロズワールをいつの日か殺すために、ラムはこの契約に応じロズワールに使えることになったのです。そのため、ラムも「福音書」の存在を知っていましたが、記述内容までは知らなかったようです。

ラムとの関係


出典:アニメ第1期 11話:ロズワール邸でのワンシーン

さて、ロズワールはラムが自分に対して忠実なのは前述の契約のためだと思っています。しかし、ラム自身は、「鬼の里」を襲撃させた本当は殺したいほど憎い相手であるはずの、ロズワールを愛してしまっていました。そして、ラムは愛するが故、ロズワールには「福音書」に縛られず生きてほしいと考えています。ロズワールへの憎しみは「福音書」への憎しみへと変わっていたようです。

ラムは最初スバルに協力的ではありません。しかし、スバルが数回の「死に戻り」の結果、「福音書」の記述から外れだしたことをラムに知らせます。そのことによりラムが、スバルに協力してくれるようになります。

「福音書」の記述から外れたことで、ロズワールが「今回(つまり失敗した自分)」は、契約の通りラムから殺されても問題ないと、内心全てをあきらめます。それでも、出来るだけ「福音書」の記述にちかづくように悪あがきをしようとします。ロズワールを止めるために、ラムは主と戦うことになります。この戦いのなかで、ラムとロズワールの契約の話や、ラムのロズワールに対する「愛の告白」があります。ラムは、ロズワールの攻撃でボロボロになりつつも、「福音書」をロズワールから奪い取り、諸悪の根源である「福音書」を炎の中へなげこみ燃やします。このシーンはラムの見どころがいっぱいだと思います。

鬼の姉妹は惚れた相手に一途につくすタイプのようですね。ラムもかわいくみえてきました。それでも私はレム派ですヨ。ところでラムは、故郷だけではなく、大切な妹(レム)も「福音書」の記述のためにロズワールから奪われたことになります。ラムはこのことを知っても、ロズワールを愛していられるでしょうか。(4章では残念ながら語られていません。)

400年以上生きている!?

出典:アニメ第1期 9話:ロズワールがスバルに期待するワンシーン

そもそもロズワールは「福音書」をどうやって手に入れたのか。話は400年前エキドナがまだ生きていたころにさかのぼりり、エキドナに師事していたロズワールの話が展開されます。その頃のロズワールはオットアイではなく、黄色い目をしていたようです。

エキドナは死の前にベアトリスとロズワールに「福音書」を渡します。そこからロズワールの妄執が始まります。さて、ベアトリスは精霊なので長寿ですが、ロズワールは人間の魔法使いなので普通の人と同じで400年はとても生きられません。

代々ロズワール家で「福音書」が受け継がれ、皆で意思を継いできたのか。答えは「ノー」です。つまり1人のロズワールが400年以上存在していることになります。厳密には、ロズワールの肉体は死んでいますが、子孫を『器』として自分の魂を受け継ぎづづけて現在のロズワールが存在しています。ちょっと「エグッ」と思いますね。作中でも、ベアトリスやスバルから「ウワッ」と言われています。それほどまでして達成したかった目的は何なのでしょうか。

4章の小説中では何度も大事なシーンでロズワールは片目をつむって黄色いほうの目だけで人を見ます。実は、この黄色い目の視線はスクショのようにアニメの第一話でも表現されています。この黄色い目は初代ロズワールの目で間違いないでしょう。

目的は?


出典:アニメ第1期 11話:ロズワールが「龍を殺す」とつぶやくシーン

前述のとおり、異様とも思えるほど「福音書」の記述内容へ執着するロズワールの目的とは何でしょうか。何のために「福音書」の記述どおりに進めたいのか。アニメ第1期 11話では『龍を殺す、その日のために』とつぶやいています。

Web小説の4章を読み終えた現段階で見えているロズワールの最終目的は『龍を殺す』ことか、『エキドナと再会する』ことになりそうです。そして、ロズワールは自身の目的のために、エミリアを王にしようとしていたことを明かしています。

『聖域』では、聖域に「大兎」を呼び込んだり、ロズワール邸に「エルザ(はらわた狩り)」を送り込みロズワール邸でのベアトリス殺害を計画する黒幕です。これらの行動はすべて、スバルに「エミリア(聖域)」か「ベアトリス(ロズワール邸)」のどちらか片方のみ助けることを選択させることで、スバルを『何事にも揺るがない鋼の意思を獲得し、何を失ってもエミリアのために尽くす、傷だらけの騎士』にしようとしていたことも明かしました。しかし、ロズワールは最終目的の達成手段については語りませんでした。スバルがエミリアを『高み』に連れていくことで「先生(つまり、エキドナ)に、再会することができる」とだけいっています。『高み』とは「王位」のことなのか、それとも「王位」は経過でそれ以外の「何か」なのかは、Web小説の4章では語られていません。

また、気になる点としては、『魔獣使い』による襲撃はロズワールの意図とは無関係の事柄と本人が言っており、ロズワール邸(アーラム村)で最初にスバルが魔獣に襲われたものも、今回のロズワール邸襲撃に『魔獣使い』がついてきていたことも、ロズワールの意図とは別の意思が動いているようです。

結局、スバルとの賭けに敗れたことで、今後は「福音書」の記述に従うのではなく、スバルをフォローしつつ自分の目的を達成することを誓うことになります(スバルの周りにいる一人も欠けることなく拾って進めることが条件という、但し書き付き)。

これによりで正式?にロズワールがエミリア陣営に加わり、スバルの仲間となりました。そして、スバルはロズワールにより正式に騎士に任命されることになります。