今週のマーケット要約
- 今週のマーケットは「アメリカ・イラン和平交渉の進展と停滞」と「強い企業決算(特にテック)」の二つのテーマが交錯した週であった。
- 転機となったのは水曜(05/06)で、Axiosがイランとの核合意交渉接近を報じ、S&P500とNASDAQでそれぞれ最高値を更新。トランプ政権が「Project Freedom」(ホルムズ海峡の護送作戦)を一時停止したことで原油が急落した。しかし(05/07〜08)、米・イランがホルムズ海峡で交戦し、停戦合意の脆弱性が改めて露呈、原油は再び上昇した。
- 金融政策面では前週(04/29)にFOMCが政策金利を3.50〜3.75%に据え置いたが、1992年以来最多となる4名の反対票が出るという異例の分裂が続いている。
今週の主導アセット(Market Drivers)
アメリカ・イラン和平交渉の進展と再緊張
イランが実効的にホルムズ海峡を封鎖しており、約1日あたり1,300万バレルの供給がひっ迫している状態。和平期待が出ると原油急落・株高・金利低下、交戦ニュースで逆回転という、ヘッドライン主導の相場が続いた。
WTI原油:
テック企業の強い決算とAI関連の投資拡大
強い企業決算(特にテック)がNASDAQの週間+4.5%を牽引した。AMD、Alphabetなどが予想を上回る決算を発表。
週間パフォーマンス表
| 市場 | 前週末 | 今週末 | 週間騰落 |
| S&P500 | 7,230 | 7,399 | 2.33% |
| NYダウ | 49,499 | 49,609 | 0.22% |
| NASDAQ | 25,114 | 26,247 | 4.51% |
| 米10年債 | 4.378 | 4.36 | -0.41% |
| 日経平均 | 59,513 | 62,714 | 5.38% |
| TOPIX | 3728.73 | 3829.48 | 2.70% |
| WTI原油 | 102.5 | 94.7 | -7.63% |
| ゴールド | 4627.0 | 4715.7 | 1.92% |
| DXY | 98.2 | 97.8 | -0.38% |
S&P500、NASDAQはテック決算手動で大きく上昇、比べてNYダウは構成銘柄の業種差が影響し、大幅に出遅れた。日本株はゴールデンウィーク明けに米テック高を受けて、「値がさ・ハイテク系」が大きく動いたため日経平均は急反発したが、日経平均と比べTOPIXはマイルドな動きとなった。
市場センチメント
VIXは週を通じて16〜18台で推移。05/05の上昇は医薬品100%関税発表やSection 122移行の詳細判明を受けた一時的な不安が背景にある。ただし全体として低水準を維持し、ビッグテック好決算とFOMC通過が市場心理の急落を防いだ。
Fear & Greed 指数は、週を通じて「Greed」ゾーンで推移し、強い決算と和平期待が楽観センチメントを支えた。
来週のイベント
5月12日(火):米国消費者物価指数:
ヘッドラインCPIは前月比+0.6%、前年比+3.7%が市場予想。中東紛争によるエネルギー価格高騰が主因でホットな数値が見込まれる。






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