今週のマーケット要約
- インフレ指標は2本とも強かった。(06/10)に発表された5月CPIはエネルギー価格上昇が主因でほぼ予想通りだったが、PPIは予想を上回り、年内利上げへの警戒感を強めた。
- ホルムズ海峡の事実上閉鎖が3カ月を超える中、週末にかけて和平合意が「数日以内」に署名される可能性が報じられ、WTI原油は2ヶ月ぶり安値水準まで急落。
- FRBはFOMC(6月16-17日)を前に据え置きを強く示唆しており、日銀は来週の会合で0.75%→1.00%への利上げが有力視されている。
- 06/12にはSpaceXが史上最大規模のIPOをNasdaqで実施。初値$150・終値$161と好調な滑り出しで、リスクオン心理を下支えした。
今週の主導アセット(Market Drivers)
インフレ指標(CPI・PPI)とFed利上げ織り込み
5月CPI・PPIともに高水準。FF先物市場では「年内利上げ」を次の利上げシナリオとして織り込む動きが強まった。10年債利回りは週中に一時上昇圧力を受けたが、週末の原油急落を受けてエネルギーインフレ懸念が和らぎ、4.48%付近まで低下して週を終えた。
米イラン和平交渉の進展とホルムズ海峡再開観測
週末にかけてパキスタン首相・イラン外相が「数時間以内の最終合意」に言及し、トランプ大統領も和平合意が「概ね交渉完了」と発言。原油への「戦争プレミアム」が大幅に剥落し、WTI原油は2ヶ月ぶり安値水準まで急落。エネルギー関連インフレ懸念の後退→長期金利低下→株高という連鎖が週末の相場を支えた。ただし各方面から合意内容に齟齬を指摘する報道が出るなど、合意の確度は流動的なまま週を終えた。
日銀利上げ観測
Bloombergの調査でエコノミスト51人中49人が翌週06/16の日銀会合での+25bp利上げ(0.75%→1.00%)を予想。植田総裁の発言もインフレリスクへの警戒姿勢を示す方向だった。円高進行が週中の日本株の重荷となった。
週間パフォーマンス表
週末(06/12)はトランプ大統領の和平発言を受けた原油急落でエネルギーインフレ懸念が後退し、4.47%付近まで低下。ただしPPIが前年比+6.5%と予想超過だったことで利上げ織り込みが強まっており、週半ばは利回り上昇圧力が優位だった。
| 市場 | 前週末 | 今週末 | 週間騰落 |
| S&P500 | 7,384 | 7,431 | 0.65% |
| NYダウ | 50,867 | 51,202 | 0.66% |
| NASDAQ | 25,709 | 25,889 | 0.70% |
| 米10年債 | 4.532 | 4.483 | -1.08% |
| 日経平均 | 66,588 | 66,020 | -0.85% |
| TOPIX | 3949.09 | 3881.96 | -1.70% |
| WTI原油 | 90.2 | 84.3 | -6.60% |
| ゴールド | 4327.9 | 4218.5 | -2.53% |
| DXY | 100.1 | 99.8 | -0.26% |
市場センチメント
VIXは、月初来では上昇傾向が継続し、一時20超えを記録する局面があった。週末(06/12)はSpaceX IPO好調と和平期待を受けて17.68まで低下し、週間を通じた低下傾向で着地した。
Frear&Greed指数は、週初のNeutralから週末にかけてFearの水準。AAII センチメントでは、個人投資家の悲観が継続中。P/Cレシオは、週の初め弱気だったが、週後半で強気へと転換。
来週のイベント
6月15日(月):日銀金融政策決定会合
6月16日(火):日銀政策金利発表・植田総裁記者会見
6月17日(水):FOMC政策金利発表・SEP公表・ウォーシュ議長記者会見




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